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ニューヨーカーが関心 「テロの恐怖に負けない」心理学

 そして最も重要なのは、「普通の日常生活を続けること。安全を確保しようとするあまり、公共交通機関を利用しない、人の集まるところに出かけないなど行動範囲を狭めてしまっては、それこそテロリストの思うつぼ。自分たちと異質の人間と常に接触することで視野を広めることが大切」と語っています。

 実は、これらは9・11直後にも語られたことで、9・11を体験したニューヨーカーから見れば、これが当たり前の日常でもあります。

▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター。横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com