サラリーマンのパワーup 食で不調を撃退する

カルシウムはマグネシウム、ビタミンDと一緒に

 カルシウムの調整は副甲状腺で行われます。不足すると、ホルモンバランスの乱れ、免疫力の低下、心臓や筋肉の収縮弛緩に影響し、血圧にも関係します。脳の神経伝達や精神にも不安が生じ、最近増えているアレルギー症状にも、カルシウム不足が関係していることがわかっています。

 つまり、カルシウム不足は、よくいわれる骨粗しょう症のリスクを上げるだけでなく、命に関わるさまざまなことに影響を及ぼすのです。

 カルシウムの摂取は、「マグネシウムやビタミンDと一緒に」が忘れていけないポイント。カルシウムは、乳製品、魚介類、海藻類、緑黄色野菜に多く含まれています。マグネシウムは、大豆加工食品、アーモンド、ナッツに、ビタミンDはキノコ類、卵、魚介類などに豊富です。

 日本人は慢性的にカルシウム不足ですので、これらを組み合わせた食事をルーティン食に加えてください。

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佐藤智春

佐藤智春

スタイリストとして活躍していた32歳の時、働き過ぎで体調を崩しダウン。「分子整合栄養医学」に出会い、人体と栄養の関係を学び、実践を重ねながら健康を取し、血液栄養診断士の資格を取得。現在はクライアントの血液データから栄養を厳密に把握し、食と医療、ライフスタイルを具体的に提案。著書に「卵を食べれば全部よくなる」「男は食事で出世させなさい」「身長を伸ばす7つの法則」など。