その結果、歩行時間が1日0・5時間未満のグループに比べて、1日2時間以上では死亡のリスクが48%低いことが示されました。ただし、1日2時間未満の各グループでは明確な差は見られませんでした。歩行時間が長い人は、健康意識が高く健康状態も良好であると考えられ、死亡リスクの低下は歩行時間だけが原因ではないかもしれません。
心臓病やがんなどを有している人たちだけで解析すると、明確な関連性は認められませんでした。1日2時間以上のウオーキングをすれば長生きできると結論するのも短絡的かと思いますが、適度なウオーキングは、手軽にできることもあり、無理せず楽しみながら継続できるのであれば、健康的な一面もあるかもしれません。
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