病院は本日も大騒ぎ

患者と看護婦の距離感 「親しさ」と「なれなれしさ」は別物

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 こんにちは! 町のクリニックから関東圏の総合病院に移り、看護師歴20年になる看護師長のマサコです。

 入院患者さんから見て頼りがいがあり、信用も厚い看護師とはどのようなタイプでしょうか?

 ベテラン看護師は、経験が浅い若い看護師と定期的なミーティングをして、さまざまなノウハウを教えるほか、若手がミスをすればそのつど指導して一人前の看護師に育てます。

 まずは、会話。「失礼」は「申し訳ありません」、「すみません」は「ありがとうございます」、「診る」は「拝見いたします」など、敬語を使うことを徹底させます。

 また、入院患者さんは病気を抱えた弱者です。接するときは「優しさ」を心がけ、常に明るく笑顔を絶やさないことを看護師の基本にしています。

 ただ、2カ月、3カ月という長期入院患者さんになると、担当看護師の付き合いもそれだけ長くなります。それで親密さとなれなれしさをはき違える若手看護師が出てきます。たとえばときどきタメ口をきいてみたり、医療と無関係な世間話もするようになるのです。

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