怖い薬の飲み合わせ

命に関わる副作用も…注意すべき“睡眠薬”との飲み合わせ

睡眠薬は飲み合わせに注意が必要(C)日刊ゲンダイ

 過度の眠気や呼吸抑制が起こる可能性があり、場合によっては命に関わるような副作用もあります。甘く考えてはいけません。

 また、市販薬の睡眠薬には「抗ヒスタミン薬」という成分が含まれています。主にアレルギー治療に用いられている薬ですが、副作用として眠気が知られています。そこで、この眠気の作用を主作用として応用し、睡眠薬として売り出したのです。そのため、市販の睡眠薬とアレルギー薬を服用すると、成分が重複することで作用が強くなりすぎてしまう恐れがあります。

 処方薬でも市販薬でも、睡眠薬は飲み合わせが問題になるケースが多いといえます。服用にはくれぐれも注意しましょう。

2 / 2 ページ

深井良祐

深井良祐

86年岡山県生まれ。岡山大学薬学部大学院在学時に薬学系サイト「役に立つ薬の情報~専門薬学」(http://kusuri-jouhou.com/)を開設。医薬品卸売企業の管理薬剤師を経て独立し、現在は医療系コンサルタントとしても活動。株式会社ファレッジ代表取締役。