真似したい伝承療法

鹿児島県産の奥知覧茶

鹿児島県の奥知覧茶(C)日刊ゲンダイ

 意外と知られていないが、鹿児島県の緑茶の生産量は多く、静岡県に次いで全国2位。特に南九州市の知覧は緑茶の栽培が古くから盛んだ。

 その知覧の中でも、北部に位置する後岳(うしろだけ)と呼ばれる地域で生産されたものは「奥知覧茶」と呼ばれ、重宝されている。

 高地にある後岳地区は気温の寒暖差も大きく、緑茶にとっては過酷な環境。しかし、それに耐え抜いて育った奥知覧茶は香りやうま味が格別だと評判はすこぶる良い。

 鹿児島県出身の会社員、広瀬俊一さんも、その味に太鼓判を押す。

「奥深い味わいでコクもあり、心まで満足させてくれます。食後の一杯は欠かせません」

 緑茶の国内消費量は年々減少傾向にあるが、栄養価が高いだけに見直してもらいたい。

 緑茶の代表的な成分といえば、カテキンだ。カテキンはポリフェノールの一種で、免疫力を強化し、体を守る働きがある。糖分の吸収を抑制し、血糖値の上昇を防ぐ作用も期待されている。

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宮岸洋明

1965年、石川県生まれ。出版社勤務後、95年、健康ライターとして独立。以来20年、健康雑誌などで取材・執筆活動を開始。本連載では、世界的な長寿国である日本の伝承料理がテーマ。「健康長寿の秘訣は“食”にあり」をキーワードに、古くから伝えられてきた料理や食材を実食し、その栄養価、食味や調理法を紹介。筆者自身も、約1年前から数々の伝承料理を食べ約20キロのダイエットに成功。メタボを脱出し、健康診断もオールA。