当事者たちが明かす「医療のウラ側」

「検査依存型医療」をやめられない医者は地方で診療できない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 なぜなら、医師の多くは大学病院の医局に入って専門医を目指すからです。大学病院で「教授」と呼ばれる先生も、得意分野の病気の臨床経験は豊富でも、ありふれた病気の診断治療の経験は少ない。そのため、検査依存型医療をやらざるを得ないのです。

 最近は、さまざまな診療科を回る研修医制度となっていますが、依然として多くの医師は「専門医」になることに重きを置いています。これでは、検査依存型医療は脱却できないし、地方に行きたがる医師も増えないのではないでしょうか?

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