毎日飲んでいる薬の量を、自己判断で勝手に調節するのは危険です。何をいまさらと思われるかもしれませんが、薬局では、「飲んでも効かないから追加で飲んだ」「もう治ったから途中でやめた」「前に途中でやめた薬を同じ症状だから飲んだ」「インターネットや薬の説明書を見て自分で判断して飲んだ」といった話をよく耳にします。
先日は、「薬を飲み忘れて、少し残っていた。飲み忘れたことを先生に怒られたくない。残っていた薬を受診日までに飲み切るよう、毎日2倍にして飲んでいた」という患者さんがいらっしゃいました。ご自身で薬を管理されている高齢者は特に危険と感じます。
他にも、「高齢者が睡眠薬を飲み過ぎてふらつき転倒、骨折してしまった」とか、「ぜんそくの薬を症状がつらいからと飲み過ぎて、嘔吐(おうと)や頭痛だけでなく、けいれんを起こして救急車で運ばれた」といった危険なケースもありました。
危ない 薬の勘違い