その結果、腸閉塞の発症は、ガムを噛んでいないグループの48%に比べて、ガムを噛んでいたグループでは27%と、統計的にも有意に減少しました。入院期間(中央値)に関しても、ガムを噛んでいないグループの14日に比べて、ガムを噛んでいたグループでは9・5日と、統計的にも短いことが示されました。
もちろん、患者さんが医師の許可なしに、手術前後にガムを噛むという行為は現実的には難しいでしょう。ただ、医学的にはその有用性が示されており、副作用リスクもほとんどないことから、腸閉塞の予防策として考慮したいところです。
役に立つオモシロ医学論文