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【膝関節の自家培養軟骨移植】鎌ケ谷総合病院/整形外科リウマチ科(千葉県鎌ケ谷市)

鎌ケ谷総合病院/整形外科リウマチ科の望月猛副院長(提供写真)

「従来の移植法では、円柱状の軟骨を一つ一つ移植するので、移植部分の表面がでこぼこして摩擦が大きい。しかし、培養移植はシートの表面が滑らかなので、術後に痛みや再受傷が起こりにくいのです。生着率も高く、臨床データでは90%以上とされています」

 適応を50歳以下にしているのは、松葉杖の生活ができる年代でないと治療が難しいからだ。術後4~6週間は手術した膝に体重がかけられない。術後、半年~1年のリハビリ期間を経て、スポーツへの復帰ができるようになるという。患者負担は高額療養費制度が適用される。

「どの年代であっても、膝痛を解決するために最善の治療を提供します。将来的に医療技術が進歩すれば、変形性膝関節症などの膝疾患にも保険適用が拡大されるかもしれません」

【データ】
社会医療法人社団木下会が2007年開院。
◆スタッフ数=常勤医師5人
◆2015年度:初診患者数=1758人、総手術数=1296件
◆自家培養軟骨移植の実施数(2016年2月~)=2例

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