健康食品には、医薬品との飲み合わせに注意が必要なものがいくつもあるのをご存じでしょうか。薬局で患者さんからよく聞くものは、「グルコサミン」「ヒアルロン酸」「マルチビタミン」「ミネラル」「ブルーベリー関連」「乳酸菌」といった健康食品です。
ただ、「健康食品でビタミンをとっています」という患者さんに、「そのビタミンって何が入っていますか?」とうかがった場合、答えられる人はほとんどいません。健康食品と医薬品との関係について、あまり考えていらっしゃらないケースが多いのでしょう。
本人がビタミンだと思って飲んでいても、その商品は“マルチビタミン・ミネラル”であって、ビタミンだけでなくミネラル分も入っていたりします。つまり、鉄、マグネシウム、カルシウムなどが含まれているため、抗菌薬を一緒に飲むと効きが悪くなってしまうことがあるのです。
医薬品を服用している最中は、自身の判断で健康食品をやめている方もいますが、薬局で「何か健康食品使っていますか?」と聞いても、何も答えない方もいます。後日、改めてうかがってみると、「健康食品はずっと前から飲んでいました。薬と飲み合わせが悪いものがあるなんて思っていなかったので……」と言われることも珍しくありません。
危ない 薬の勘違い