なりやすい病気は血液型でわかる

蚊の種類によって“好みの血液型”があるってホント?

海外からの持ち込みによる流行が警戒される(C)日刊ゲンダイ

 皮膚細胞にも血液型糖鎖が使われています。つまり我々の皮膚表面は、血液型糖鎖で覆われているわけです。蚊はそれを感知して、好みの血液型を選んでいるらしいのです。アフリカで蚊の消化管の内容物を調べたところ、O型の人が人口割合以上に多く吸われていることが分かりました。また、生身の人を使って腕に蚊がとまる頻度を調べる研究でも、「O型がもっとも好まれる」という結果が出ています。O型は非O型と比べて2倍ほど蚊に刺されやすいようです。

 とはいえ、これらはマラリアを媒介するハマダラ蚊の場合です。日本にはほかにヤブ蚊、イエ蚊、ヒトスジシマ蚊、コガタアカイエ蚊などが生息しており、それらに血液型の好みがあるかどうかは、まったく分かっていません。

 蚊はさまざまな感染症を媒介する厄介な昆虫です。日本では〈表〉に示した6種類について、海外からの持ち込みによる流行が警戒されています。媒介する蚊の種類が異なるので、それぞれの血液型の好みが分かれば、個人レベルの予防対策に役立つはずです。

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