役に立つオモシロ医学論文

酒を飲まない「休肝日」は週に何日が妥当なのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 アルコールは肝臓で代謝されるため、連日の飲酒は肝臓に負担をかけるといわれています。そのため、飲酒習慣のある人は、お酒を飲まない“休肝日”を設けることが健康に良いと考えられています。

 では、休肝日の頻度はどのくらいで設定することが望ましいのでしょうか。週に2日が良いとか、週に1日でもOKというような情報もありますが、その根拠について語られることは少ないように思います。

 米国の疫学専門誌(2007年5月号)に、飲酒頻度や飲酒量と死亡のリスクを検討した前向きな観察研究が報告されています。この研究は40~69歳の日本人8万8746人を対象に、飲酒頻度、飲酒量(アルコール換算量、例えばビール633ミリリットルのアルコール量は23グラム)についてアンケートを行い、平均で11.9年、追跡調査したものです。なお、休肝日に関する解析は、このうち男性のみ(4万1702人)を対象に検討されています。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。