身近な薬の落とし穴

市販の睡眠改善薬の副作用でかえって眠れなくなる?

睡眠改善効果だけではない(C)日刊ゲンダイ

 うまく寝つけずに睡眠不足が続くと、昼間の眠気や集中力の低下が起こってしまいます。そんなときには、運動、カフェインの制限、日光で起きる等、さまざまな対処方法があります。

 それでも睡眠が改善しない場合、薬を使う対処法が考えられます。ただし、注意が必要です。

 まず、押さえておきたいポイントは、病院でしかもらえない「睡眠薬」と、市販の「睡眠改善薬」は内容成分がまったく異なるという点です。

 多くの「睡眠薬」は、脳内のベンゾジアゼピン受容体に作用し、脳の働きを抑えて催眠作用を発揮します。

 一方、多くの「睡眠改善薬」には、ジフェンヒドラミンという成分が配合されています。ジフェンヒドラミンは「アレルギーを引き起こすヒスタミンをブロック」する作用があり、「風邪や花粉症などの鼻水」や「皮膚の湿疹」など、幅広く使用されています。副作用として眠気が起こりますが、この“眠気の副作用”をうまく利用すると、睡眠を改善することができるのです。

1 / 2 ページ

中尾隆明

1985年、愛媛県生まれ。愛媛県立南宇和高等学校を経て岡山大学薬学部を卒業。2008年からこやま薬局(岡山県)で管理薬剤師を務め、現在は企画運営部主任として各店舗のマネジメントを行っている。8月に著書「看護の現場ですぐに役立つ くすりの基本」(秀和システム)を発売。