「炭水化物を流し込み、朝食を抜くなど食事時間が不規則となる食べ方は、脳を混乱させ、食欲をおかしくさせるのでNG。うつ病の人は、いくつかの栄養素が不足していることが多い。肉や魚、野菜を丸ごとでなく、一部だけを加工した食品を食べ続けるのも危険です」
これらは肥満に通じる食べ方でもある。実際、うつと肥満は相互関係があり、肥満はうつリスクを、うつは肥満リスクをそれぞれ1.5倍に高めることが分かっている。
■バランスの崩れた食事と過食
「お腹の脂肪細胞が膨れると脂肪細胞は『炎症性サイトカイン』という物質を放出し、全身に軽度の炎症を引き起こす。それが気分を憂鬱にし、頭と体を働かなくします。炎症性サイトカインは『トリプトファン』の分解も促進します。この物質は気分の安定や睡眠に欠かせないセロトニンやメラトニンの材料なので、その分解は気持ちの不安定にもつながります」