病院は本日も大騒ぎ

常連の入院患者さんに指名してもらった

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 関東圏の総合病院で副看護師長を務めています。

 入院病棟には、「酸素吸入器」をはじめ、各病室には「痰吸引器」、パルスオキシメーターといわれる「動脈血中酸素飽和度測定器」(脈拍などをモニターする機器)などが設置されています。ベッド脇には、私たち看護師が24時間、神経をとがらせている「ナースコール」のボタンもあります。

 こうした医療機器の扱いについて、看護師は患者さんに注射をするのと同じくらい何度も講習を受けます。

 しかし、若いころは使い方に慣れていないことでトラブルを引き起こすことがあります。私も「痰吸引器」を入れる角度や深さを間違えて、患者さんの喉に傷をつけてしまった過去があります。すぐに医師を呼んで処置していただきましたが、当時の師長から大目玉をくらいました。

 いまと違って素直だった私は、「看護師に向いていないのでは……」と、すごく反省しました。そして、二度とミスは繰り返さないと心に決め、先輩看護師にやり方を何度も教わりました。おかげで、同期の中では一番吸引がうまくなりました。

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