これで痛みを取り除く

慢性硬膜下血腫はロキソニンなどで痛みを抑えて翌日手術

(C)日刊ゲンダイ

「血腫があるかどうかは、CT検査をやればすぐに診断できます。頭痛に対しては、通常の消炎鎮痛剤(ロキソニンなど)を使って痛みを抑え、翌日には血腫を取り除く手術を行います」

 頭の手術といっても意外と簡単。血腫のある部分の髪の毛をそり、頭蓋骨に1カ所、直径1センチほどの穴をあけ、カテーテル(細い管)を使って血腫を除去、生理食塩水で洗浄する。そして、ドレーン(血液を排出するための管)を留置するだけ。正味30分~1時間ほどの手術だ。

「手術は局所麻酔で行うので、患者さんと話をすることもできます。ドレーン留置は術後1日くらい。頭痛や片マヒなどの症状は、手術直後から数日内にはまったくなくなります。術後の後遺症もありません」

 入院は1週間前後、再度CT検査で血腫がないことを確認して退院だ。術後の再発率は5~10%だという。

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