眠いときには、コーヒーを飲んだり、栄養ドリンクを飲んだりして、眠気覚ましをする人も多いでしょう。こうした飲み物が眠気を抑えてくれるのは、「カフェイン」が含まれているからです。
カフェインは植物由来の成分で、自律神経を刺激したり、眠気を抑えるような作用があります。カフェインには毒性があり、3グラム以上を一気に摂取すると、死亡することもあるといわれています。とはいえ、その量はコーヒーにすると5リットルを一気飲みしたくらいですから、普通に飲む分には問題はありません。ただ、肝臓が悪いとたまることがあるので、アルコールとの併用には要注意です。
カフェインでもう一つ心配なことは、心臓の悪い人では心臓を刺激して不整脈の原因になるのではないか、ということです。今年の米国医師会雑誌の内科版に、カフェインを500ミリグラム(コーヒー8杯分)飲んだ後ですぐに運動をして、不整脈が増えないかどうかを測定した臨床研究の結果が掲載されました。
医者も知らない医学の新常識