年を取ったらクスリを見直せ

血糖値を下げる「SU薬」は加齢とともに見直す

(C)日刊ゲンダイ

 糖尿病は、血糖値を下げるインスリンの作用が不足することで、血糖値が高くなる疾患です。遺伝、過食、運動不足、肥満、ストレスおよび加齢が加わり発症します。進行すると、腎臓への障害、神経への障害、失明の危険を伴うため、絶対に放置してはいけません。

 糖尿病の治療はさまざまですが、インスリンを分泌させて血糖値を下げる「SU薬」がよく使用されています。このSU薬の中で、グリベンクラミド、アセトヘキサミド、クロルプロパミドは、「低血糖を起こしやすいため、使用を控えることが望ましい」とされます。

 低血糖は、体内のエネルギー源であるブドウ糖が少なくなる危険な状態です。実際に、よく低血糖になるにもかかわらず、この危険な状態を軽視する方が多くいらっしゃいます。

 低血糖の初期は、あくびや強い空腹感が起こります。そして、血糖値が下がるにつれて手の震え、動悸などにより体は危険信号を発します。低血糖をたびたび起こす状態が続くと、死亡率が上昇するといった報告もあります。

1 / 2 ページ

中尾隆明

1985年、愛媛県生まれ。愛媛県立南宇和高等学校を経て岡山大学薬学部を卒業。2008年からこやま薬局(岡山県)で管理薬剤師を務め、現在は企画運営部主任として各店舗のマネジメントを行っている。8月に著書「看護の現場ですぐに役立つ くすりの基本」(秀和システム)を発売。