年を取ったらクスリを見直せ

「漢方は高齢者ほど副作用が起こりやすい」のナゼ

 加齢とともに「こむら返り」などの筋肉の痙攣が起こりやすくなります。激しい運動をした後や睡眠中に見られることが多く、数秒から数分の激痛が続きます。

 睡眠中に起こるこむら返りは、非常に強い痛みであることも多く、寝不足につながる可能性があります。運動後にはストレッチや軽いマッサージをして、こむら返りを予防しましょう。

 それでも起こる場合には、温浴、蒸しタオルなどで温めると症状改善に役立ちます。これらの対応で改善されない場合には、漢方薬の「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」が使用されます。筋肉の痙攣や痛みを和らげる効果があります。

 芍薬甘草湯は多くの人が使用していて効果も高い薬ですが、「偽アルドステロン症」という副作用に注意しましょう。高血圧、むくみ、カリウム喪失や、程度が重い場合には筋肉が壊れたり、脈が乱れたりする症状が表れます。

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中尾隆明

1985年、愛媛県生まれ。愛媛県立南宇和高等学校を経て岡山大学薬学部を卒業。2008年からこやま薬局(岡山県)で管理薬剤師を務め、現在は企画運営部主任として各店舗のマネジメントを行っている。8月に著書「看護の現場ですぐに役立つ くすりの基本」(秀和システム)を発売。