■「ステロイドは副作用が怖い」は誤解
しかし、症状がよくならない患者の8割はステロイド外用薬の塗り方に問題があるという。
「30年前にあった『ステロイドは副作用が怖い』という誤解によるバッシングがいまだに尾を引いているのです。そのためステロイドを適正量使わない『腰引け』になり、治療が不十分なまま貴重な人生を台無しにしてしまっているのです」
ステロイド外用薬の長期使用による副作用と誤解されているのは、「皮膚が黒くなる(色素沈着)」「厚ぼったくなる」など。しかし、この症状はステロイドを怖がって十分な量を塗らないために炎症が完全に治まらず、くすぶった状態で引き起こされる症状だという。
1回に塗る外用薬の適正量の目安は「フィンガー・チップ・ユニット(FTU)」と呼ばれ、診療ガイドラインでも推奨されている。
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