有名病院 この診療科のイチ押し治療

【アトピー性皮膚炎】東京逓信病院・皮膚科(東京都千代田区)

東京逓信病院・皮膚科の江藤隆史部長(C)日刊ゲンダイ

「FTUの量は、外用薬を指先に第1関節まで押し出した量です。これを手のひら2枚分の面積に塗ることがとても重要になります。この塗り方を守れば、どんな患者さんでも十分な量が塗れるので、皮膚が黒く厚くなってしまうようなことはまず起こりません」

■人気の秘密は正しい薬の塗り方の徹底指導

 アトピー性皮膚炎の治療ではFTUの指導が必ずされているはずというが、それでも不十分。同科では通院(月1回程度)の際に、患者が使用した外用薬の空のチューブを回収して、きちんと使い切っているかどうか確認する徹底ぶりだ。

 これらの外用薬治療で患者の7~8割は症状が寛解(良い状態が保たれる)するという。効果が不十分であれば、光線療法や免疫抑制剤の内服を併用する。

「アトピー性皮膚炎の治療では、ステロイドに対する誤解の払拭やFTUの理論が最も重要になります。それを勉強してもらうために週1回『アトピー教室』を開いているので、必要な患者さんには参加を勧めています」

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