ドラッグストアなどでも市販されている「ビタミンDサプリメント」には、抗菌作用や抗ウイルス作用があることが知られています。
したがって、理論上は風邪などの感染症を予防する効果があると考えられます。しかし、これまで報告されているビタミンDの風邪予防効果に関する研究結果はまちまちであり、一貫して効果があるとは結論できない状況でした。
そんな中、これまでに報告されている複数の研究を統合解析して、ビタミンDの風邪予防効果を検討した論文が、英国医師会誌に2017年2月15日付で掲載されました。
この研究は、ビタミンDサプリメントの摂取と、プラセボ(成分を含まない偽薬)の摂取を比較し、風邪の発症を比較したランダム化比較試験(治療効果を検討するうえで最も妥当性の高い研究手法)25件を対象としたものです。
研究に参加した1万933人の個人データを統合解析しています。
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