病院は本日も大騒ぎ

隔離は有名無実? 結核の患者さんが食堂でコーヒータイム

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 結婚してから看護師の資格を得て現在、関東圏の総合病院に勤務しているマサヨです。

 入院中の患者さんは例外なく、病院内のさまざまな規則を守ることになっています。でも、そうした規則を平気で破る患者さんも少なくありません。ある日、遅い昼食をとるために、病院内の食堂に行きました。たまたま親しい看護師も食事中でしたので、同じテーブルに座ったのです。

 私とほぼ同年齢の彼女は、感染症棟や結核棟を担当している看護師でしたから、自然に会話は結核になりました。

 結核に感染する確率は看護師が普通の人より2~3割高いといった話をしているとき、「奥のテーブルに座っている人を見て。あの人は結核棟の入院患者さんよ」と、目配せして教えてくれたのです。

 結核の入院患者さんは「排菌」をしていますので、完全隔離されています。部屋も独立空調換気が設置され、通院するときでも、公共の交通機関ではなく、なるべく自家用車を使用してください、といった病院側の指導もあります。

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