受診までの「応急処置」

【虫さされ】チャドクガに直接触れずとも毒針はささる

チャドクガはツバキの木などの葉にみられる(C)日刊ゲンダイ

「毛虫に触れたときは、かいたりこすったりしてはいけません。毒成分をさらに体内へ侵入させてしまうからです。触れた皮膚の部分にガムテープなどの粘着テープを貼って、ささった毒針毛ごとはがし取ってください。そして、泡立てたセッケンをつけて十分に洗い流してください」

 その後、さされた患部に抗ヒスタミン薬とステロイド成分を配合した市販の外用薬をとりあえず塗っておく。2~3日しても症状が改善しないようなら、きちんと皮膚科を受診しよう。

 ハイキングなどで野山に入るようなときには「マダニ」にも注意しよう。かまれると、「重症熱性血小板減少症候群」「ライム病」「日本紅斑熱」「ツツガムシ病」などの感染症を媒介する可能性があるからだ。

 マダニの成虫の大きさは通常3~4ミリで、一度かむと血を十分吸い取るまで離れない。首やわきの下、ヘソの中など皮膚が軟らかい部分にかみつきやすいので、野山から帰ったら体についていないか確認しよう。

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