橋本テツヤの快適老齢術

転ばぬ先の自覚と謙虚さ 年を取れば取るほど忘れずに

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 老齢になると足を上げているつもりが上がってなく、つまずいてしまうことがある。加齢によって筋力が低下しているのだ。僕もスーパーの駐車場に張ってあった高さ40センチほどのチェーンを、若者のようにヒョイと飛び越えたところ、左足を引っ掛けてしまい、転んだことがある。幸いケガをせずに済んだが、頭の中だけは若いつもりなのだ。毎日1時間、室内自転車で足腰を鍛えている僕だが、まだ鍛え方が足りないと反省した。

 近所に住む60歳の主婦は、スリッパを履いて自宅の2階から階段を下りたところ、自分で自分のスリッパを踏んで転倒。大腿骨を骨折した。他人事ではない。「畳の上のケガ」ということわざがある。畳の上のような安全なところでさえ、ケガをすることがあるように、災難はどこでどんなふうに起こるか予測がつかないというたとえだ。

 毎日、平和に暮らしていると、人間は漠然とした危機感しかもたない。「危険と安全は隣同士」ということわざもある。今は安全でもいつ危険な目に遭うか分からない。

1 / 2 ページ