アメリカのFDA(食品医薬品局)が初の遺伝子治療を認可し、大きな話題になっています。
キムリア(Kymriah)はスイスの大手製薬会社「ノバルティス」が開発したもので、化学療法やX線療法が効かない重度の小児白血病に対し、特効薬になる可能性があると注目されています。
治療法は、まず患者の免疫細胞を取り出し、特定のがん細胞を認識する遺伝子を導入後、再び体内に戻す。患者の免疫力を高め、がん細胞への攻撃力を高めるというものです。
今後1カ月以内に、アメリカの約20の病院でキムリアによる治療が始まるとされており、若い白血病患者やその家族に、大きな希望をもたらしています。
一方、問題になっているのはその治療費の高さです。キムリアによる1回の治療費は実に47万5000ドル(約5200万円)。1カ月の化学療法の治療費3万ドル(約330万円)の10倍以上に当たる値段に驚きと批判の声が上がっています。
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