ノバルティスは金額設定の理由として、同じように最も効果の高いがん治療とされる脊髄移植の価格88万ドルよりも低く設定したとコメント。しかし強くなった自己免疫が内臓を攻撃するなどの強い副作用が想定され、さらなる治療が必要となる可能性を考えると、患者の負担が重過ぎると指摘する関係者は少なくありません。
また、この治療法の開発には200億ドル以上の連邦からの助成金が使われていることを挙げ、もっと多くの人が利用出来る価格設定をすべきだという声もあります。これに対しノバルティスでは、低所得者で公的医療保険に加入している患者に対しては、最初の1カ月以内に効果が挙がらない場合、治療費は請求しないとしています。
今後も遺伝子療法のような革命的な治療法が臨床化される希望とともに、ますます高額になる治療費をどう考えていくかが大きな課題になっています。
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