秋は死者が増える 深刻な脳卒中から身を守る7つの注意点

突然死を減らすために意識しよう(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 通勤時間が長い人は、自宅と勤務地との気温差に注意すること。寒い日は服の着脱や温かい飲み物などで温度差を埋めるほか、脱衣場に暖房器具を準備する、入浴前に浴室はシャワーで温める、などの配慮が必要だ。

◆左右の感覚違いは危険

 脳梗塞には、さまざまな前兆が知られているが、入浴時の足の感じ方の違いもそのひとつ。

「左足と右足で温度差を感じたとしたら、一過性脳虚血発作(TIA)といわれる、短期間で症状が消える脳梗塞が起きている可能性があります」

 目の異常も脳梗塞のサインになることがある。

「動脈硬化が原因で起きるTIAの半数近くが頚動脈のプラークが脳の動脈に飛んで一時的な脳虚血を起こす。その多くが脳の中に入った直後に目の動脈を塞ぐ。突然目の前が真っ暗になったり、視野が狭くなったり、物が二重に見えたら、TIAを疑うべきです」

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