秋は死者が増える 深刻な脳卒中から身を守る7つの注意点

突然死を減らすために意識しよう(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

◆心房細動に注意する

 心臓の震えで全身に血液がうまく送り出せなくなる心房細動は不整脈の原因で脳梗塞リスクのひとつ。その患者は年間平均5%が発症し、心房細動のない人の2~7倍高い。うっ血性心不全、高血圧、糖尿病は各1点、脳梗塞またはTIAなどの脳梗塞の危険因子を2点とし、合計スコアが0で年間1%、1で1・5%、2で2・5%、3以上で5%超の脳卒中発症リスクがあるといわれる。

「こうした危険因子を持つ人は抗血栓剤ワーファリンを飲むといい。29の大規模臨床試験をメタ解析した結果、偽薬に対して64%の脳卒中予防効果が報告されています」

◆糖尿病の人は血圧管理

 糖尿病は脳梗塞と脳出血のリスクをそれぞれ2・27倍、1・56倍にする。血糖コントロールは細小血管症(網膜症、腎症、末梢神経障害)リスクを抑制するが、厳し過ぎると逆に、死亡率が高くなるという。

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