役に立つオモシロ医学論文

健康的な睡眠時間とはどれくらいなの?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 死亡リスクについては、睡眠時間が7時間から1時間減るごとに6%増加、1時間増えるごとに13%増加しました。

 心臓病についても同様に、睡眠時間が7時間から1時間減るごとに7%増加、1時間増えるごとに5%増加しています。

 脳卒中も同様に、睡眠時間が7時間から1時間減るごとに5%増加、1時間増えるごとに18%増加するという結果になっています。

 やはり、寝過ぎも寝不足も体に良くないということが示されていて、この研究では「おおむね7時間睡眠が健康に良いかもしれない」という結果が示されています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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