ただし、乱視があったりすると、ピントが正しく合っていてもメガネがないと見えづらい。また、標準的でない目の形による「計算誤差(眼内レンズ度数の計算誤差)」があったりすると、希望とは違う見え方になる。
「乱視矯正の眼内レンズもありますが、全員に適応ではない。計算誤差に関しては現在の医療技術では完全には回避できません」
■多焦点レンズにもそれぞれ特性が
もし、メガネを極力かけたくないのなら、「多焦点眼内レンズ」がある。
「単焦点レンズの場合、手術後にメガネが必要ない人は2割以下。多焦点レンズでは8割程度にメガネが必要ないといわれています」
多焦点レンズにはデメリットもある。まず、保険対象外なので費用がかかる。医療機関によって違うが、だいたい片目で30万~40万円かかる。