子供の腹痛を甘く見ない 親として知っておくべきことは?

1歳から使える日本初の治療薬PPIが発売(C)日刊ゲンダイ

 今回の承認は、新たな薬の承認の呼び水になるのではないかと、期待が寄せられている。

 一方で、小児科専門医の中で、消化器を専門に診る小児栄養消化器肝臓学会の認定医は非常に少ない。小児の内視鏡をできる専門医(内視鏡専門医)となると、全国に13人。早期診断・治療どころか、適切な診断に至っていないケースも多いだろう。親として何を知っておくべきか?

■胃食道逆流症

 胃酸を含む胃の内容物が食道内に逆流する。

「胸焼けや呑酸(酸っぱいものが口に上がってくる)が症状ですが、小児では嘔吐や腹痛が主症状。胸焼けがあっても、子供にはその概念がなく、訴えません。呼吸器症状や体重増加不良、胸痛、姿勢異常など消化管以外の多彩な症状が出ることもあります」

 親が注意深く観察するしかない。

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