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しっかり寝ているのに…仕事中にあくびは病気の前兆なのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 低血糖も生あくびを症状とする病気のひとつ。糖尿病治療を受けている人はひどい低血糖を起こしやすく、対処が遅れると意識がなくなり、場合によっては命に関わる。また、片頭痛や乗り物酔いの前兆で生あくびが出ることもあります。

「ちゃんと寝ているのに、あくびが出る」という場合は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われます。SASは眠りについた後、普段のような呼吸がしにくくなり、一時的に呼吸が止まってしまう病気。血液中の酸素濃度が下がるため、長時間寝ても満足のいく睡眠量が得られず、体を覚醒させる反応であるあくびが日中頻繁に出ることに。SASの症状として昼間の眠気や体のだるさなどがよく言われますが、感覚的なものなので、あまり自覚してない人もいます。

▽〆谷直人 国際医療福祉大学熱海病院検査部部長。日本臨床検査医学会認定臨床検査専門医・臨床検査監理医

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