腎臓を守る

運動不足、血圧上昇、暴飲暴食…冬は腎臓にとって辛い季節

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「腎臓の病気は毛細血管が毛糸玉のように集まって血液のろ過を行う糸球体、血管、尿細管、間質(尿細管と尿細管の間を埋める物質)などで起こります。CKDを引き起こす原因として肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧などが挙げられます。特にCKDから腎不全、人工透析へと悪化しやすいのは糖尿病と高血圧です。冬は寒くて運動不足になるうえ、忘年会やクリスマス、お正月など飲食する機会が多く太りやすい。しかも血糖値や血圧は冬は上昇しやすいからです」

 実際に岐阜県高山市内の総合病院で2012年までの4年間に同院でHbA1cを測定した患者を調べたところ、年によるバラつきはあるものの最高月は1、2、3月で、最低月は8、10、11月だった。

 一方、血圧は一般的に1~2月に最大となり、7~8月に最小になることが知られている。冬は体温を保つために熱を外に逃がさないように血管が収縮し細くなるからだ。

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