ステージⅣがん治療を断るとどうなる

免疫力研究の第一人者も勧める免疫力アップの確実な方法

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 医師で作家の鎌田實さんも、笑いの効用を説いている。その中に例として2人の人物を出す。1人は米国のノーマン・カズンズさん。膠原(こうげん)病をステロイドなどの薬を用いずに治し、「笑いと治癒力」という世界的なベストセラーを著した。もう1人が笹森恵子さん。広島で被爆し、その後2度のがんを乗り越えた方だ。彼女はノーマン・カズンズさんの養女になり、よく笑うようになった。

「笑うことがこの2人の命を支えてきたと感じた」(鎌田さん)

 さらにこうも言う。感染症の時には交感神経が緊張する“頑張るという思い”の方が生き抜けられるが、がんと闘うのは副交感神経が支配するリンパ球。

「だから、がんと向き合うためには頑張るって思い過ぎないほうがいい」

 私も笑いに包まれる日常を増やしている。

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笹川伸雄

笹川伸雄

ジャーナリスト。1946年、宮城県生まれ。医、食、健康のジャンルを得意とし、著書に「妙薬探訪」(徳間文庫)など

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