それを前提にしたうえでOTC医薬品を選ぶ際のポイントは、まず「造形」があげられます。虫刺されの外用薬は、液体のもの、クリーム状のものなどさまざまなタイプが発売されています。薬剤の保持力は「固い」方が高いのですが、使用感もありますので好みで選んでも大きな問題はありません。
「成分」を見た場合、薬ごとの大きな違いは「ステロイド」を含むか否かという点があげられます。腫れや赤みが強いときは、一般的にはステロイドを含むタイプの方が良いとされています。
例えば、「ウナ」にも「ムヒ」にもステロイドが含まれるタイプと含まれていないタイプがありますので、症状によって使い分けるといいでしょう。
また、痛みやかゆみを感じさせなくなるように「局所麻酔薬」(リドカインなど)や、「メントール」(ハッカ)、「カンフル」といった清涼感に関係した成分にも違いが見られます。これも使用感の好みによって選んでも問題ありません。
これからますます暖かくなり、お花見やバーベキューなど野外で活動する機会が増える季節です。虫に刺されて外用薬を購入する際は、「ステロイドの有無」と「使用感」をポイントに選びましょう。
市販薬との正しい付き合い方