先ほどがんと書きましたが、がんで食欲不振が表れるのは、進行がんになってから。胃がんや大腸がんなどの初期は、自覚症状がほとんどありません。
がんが大きくなると、食べ物が通過しにくくなりますから、胃もたれによる食欲不振、腹部膨満感による食欲不振などが気になるのです。
しかし、それらの症状はがん特有のものではないので、がんの早期発見には役立ちません。早期発見を目指すなら、1年に1回の胃カメラ検査と便潜血検査が効果的といえます。胃がんや大腸がんは早期に発見できれば根治できる可能性が高いですから。
(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)
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