安倍里葎子「私も介護仲間です」

娘の元気な姿を見せることも介護のひとつの形だと思う

安倍里葎子(C)日刊ゲンダイ

 細い体で、車椅子から母を持ち上げ、入浴させる介護は容易なことではない。

 こうなると体力が勝負である。幸い安倍さんは、健康管理のために長年、体力トレーニングを日課にしてきた。自宅の床に専用マットを敷き、腹筋(あおむけに寝て、膝を立て、腕を前や横に出す)を100回繰り返して就寝した。地方の宿泊ホテルにマットがないときは、ベッドを利用し、同じストレッチで汗を流す。

 食事にも気をつけ、できる限り塩分を抑え、魚、肉、野菜というバランスを考えた食を心がけてきた。

 午前2時ごろにベッドに入り、8時ごろに起床する。睡眠時間は平均6時間程度だという。

「毎年、健康診断を受けていますが、比較的良好でしょうか。これまで、帯状疱疹が2回、中耳炎、胃けいれんを各1回患いましたが、おかげさまで、それ以上の大病にかかったことがありません」

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安倍里葎子

安倍里葎子

1948年、北海道札幌市生まれ。70年に「愛のきずな」でデビュー。83年、橋幸夫とのデュエット曲「今夜は離さない」が大ヒット。その後、桜木健一、松方弘樹らとデュエット曲を次々と発売し、デュエットの女王の異名を得る。

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