脳卒中・心臓病・動脈硬化の対策には血糖トレンドが役立つ

「線」で見る(提供写真)

 糖尿病治療で重要な血糖コントロール。近年、血糖コントロールは「点」ではなく「線」で見よう、つまり「1日の中で血糖がどう変動しているかを見よう」という動きが高まっている。血糖コントロールを「線」で捉えることを、「血糖トレンド」と呼ぶ。

 血糖は1日の中でも上がったり下がったりを繰り返す。運動や食事などの影響も受ける。この上下が小さい方がよく、逆に血糖の上下の幅が大きい場合、動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まる。だから、血糖トレンドを見ることが大事なのだ。

 これまでは血糖をリアルタイムで把握する方法として、血糖自己測定が行われていた。しかし1日数回、血糖自己測定をしている人でも「点」での数値なので、血糖トレンドをチェックしづらかった。しかし、血糖を持続的にモニタリングできる「フラッシュグルコースモニタリング」が登場。状況が変わった。

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