人生100年時代の歩き方

花粉との兼ね合いで困る尿漏れは1000万人が苦しむ…対策は

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高血圧の人は利尿薬に注意

 前立腺肥大症や膀胱結石、膀胱炎などの泌尿器科の病気のほか、脳と膀胱を結ぶ神経トラブルなどでも過活動膀胱になりうる。幅広い原因の中に持病の薬の影響も少なからずある。そのひとつが、高血圧だ。東京都健康長寿医療センターの桑島巌顧問(循環器専門医)が言う。

「血圧を下げる薬のひとつに利尿薬があります。体内の水分を排出して血圧を下げる仕組みですから、排尿が多くなります。それで排尿障害がつらい方は、たとえばカルシウム拮抗薬などに変更することで症状が改善する可能性があります」

 利尿薬は、1日1回朝に服用するのがほとんどだ。薬がよく効いているのは日中で、「朝食をとってから昼すぎくらいまでトイレが近いが、夜になると落ち着いてくる」というのが利尿薬による頻尿の特徴だ。おくすり手帳などを見て利尿薬を服用している人は、かかりつけ医に相談して薬を変えてもらうといいだろう。

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