そんなことを踏まえると、がんの治療をどこで受けるか。万が一のことを想定しておくことは、大切です。もしがん専門クリニックを念頭に入れているなら、がん診療連携拠点病院や大学病院との連携の有無を確認しておくこと。連携がなければ、避けた方がいいかもしれません。
もう一つは、治療の計画書を主治医からもらっておくことです。抗がん剤なら、別の病院で同じ治療を受けやすくなります。
放射線は、装置によって性能が違うため、治療計画書があっても、別の医療機関で同じ治療が受けられるとは限りません。放射線治療は、代替の医療機関を探すのも困難です。
このような考え方は災害時にも役立ちます。ぜひ頭に入れておいてください。
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Dr.中川 がんサバイバーの知恵