コロナ患者激白「喉に金串が刺さったような耐え難い痛み」【拡大版】

抗生剤入りの点滴治療が始まったが…(写真はイメージ)

 感染が分かった時は、前日に陽性が判明していた母親に連絡しました。仕事を手伝ってもらっていた時に、うつしてしまったようです。母親もICUで治療を行っていましたが、幸い退院できました。

 最初は母の方が症状が重かったのですが、私も痛みにもがいてましたから、母の家に行ってあげることができなかった。それでタクシー会社に連絡して「病院に送ってやってくれ」って頼んだんです。救急車は思いつかなかったですね、あの頃は。

 お店はもともと1人でやっていたので、現在は休業しています。友達の物件を借りているので、家賃は免除してくれるんじゃないでしょうか。今はオフィスとして稼働させているみたいですし。退院したら再開します。

 今回、自分が想像を絶する苦しみを経験し、感染者だからこそ言えることがあります。誰一人として、同じようなつらい思いをして欲しくはありません。自分が外に出れば誰かにうつしてしまうかもしれない。それだけは絶対してはいけない。自分はうつらないとか、うつっても大したことないと思っている若い人たち、またその家族も、命の危険にさらされる可能性があることを知って欲しいと思います。

(取材協力=稲川美穂子)

※4月23日発売 日刊ゲンダイ「新型コロナ完全ガイド」より

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