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コロナでも患者は減らず 精神科受診は特別なことではない

早めに専門医を受診すること

 近年、受診に対する抵抗感や周りの偏見が減少したことも患者数増加と無関係ではないだろう。

 内訳は、数の多い順にうつ病、統合失調症、不安障害、認知症だが、ここ数年はうつ病や認知症の増加が目立つ。うつ病にせよ、認知症にせよ、精神疾患においては、症状を「気分のせい」とか「性格のせい」などと考えずに「病気なのだ」と自覚し、早めに専門医を受診することが肝要だ。とくにうつ病患者の場合、ひとりだけで悩み、自分を責めるだけで受診を遅らせ、病状を悪化させる傾向があるといわれる。

 現代の医学においては、うつ病の大部分は完治する疾病だし、認知症も進行を遅らせることは可能だということを覚えておいたほうがいい。精神科受診は特別なことではないのだ。

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