大腸菌などの細菌が尿道から侵入して発症する膀胱(ぼうこう)炎が女性に多いのも、そのような理由からです。男性と比べて女性は尿道が短く、尿道口が腟や肛門と近いので細菌が侵入しやすいのです。
女性は排尿後のトイレットペーパーの使い方も重要になります。外陰部の粘膜の部分はペーパーでこすって拭いてはいけません。粘膜に微小な傷ができてしまうと、そこから細菌やウイルスに感染しやすくなります。
それに縦拭きや横拭きをすると、外陰部にいる細菌を尿道口に運んでしまうことになります。拭かずに、吸水性のいいペーパーを5、6回押し当てるだけで十分です。
また、ビデの水圧にも注意が必要です。男性の方もおしりの洗浄で水圧が強くて、肛門に痛みを感じた経験を持つ人がいると思います。
外陰部も肛門も水圧が強いと粘膜に傷がつきやすくなります。水圧は弱めで、やさしく洗浄することを心がけてください。
専門医が教える パンツの中の秘密