脳卒中は「夏の病気」? 熱中症と間違えないよう要注意!

(C)itakayuki/iStock

 夏本番が迫っている。外出時のマスク着用にも慣れてきたが、夏場にマスクをつけると熱中症のリスクが高まると指摘されている。周囲に人がいない時はマスクを外し、こまめに水分補給をすることが大切だろう。

 夏に注意すべき病気は熱中症だけではなない。実はいちばん気をつけたいのは「脳卒中(脳梗塞)」だ。国立循環器センターの調査によると、1年の中で夏場(6月~8月)が最も脳梗塞の発症率が高くなる。

 その理由は2つ挙げられる。①夏は体が脱水状態になって、血液がドロドロになりやすい。②夏は体が熱を放出しようと血管が拡張し、血流が悪く(血液の流れが遅く)なってしまう。すると、血管が詰まり、命に関わる脳梗塞が発症する危険性が高まるのだ。

 脳梗塞の初期症状は、めまいや頭痛、吐き気や倦怠感など、熱中症と非常に似ている。軽視していたら、取り返しのつかない事態になってしまうので注意が必要だ。

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