人がいなければマスクは外してOK 熱中症は柔軟な自己管理で予防する

道を歩いていても、周囲に人がいなくなったら外してもいい(C)共同通信社

  本来、人間は冷たい空気を吸うと、温かく湿った空気が呼気として出て、その分身体が冷やされる。しかし、マスクをつけたままだと、息を吸う時に温かくなったマスクを通過してくるので、温かい空気が身体に入ってくる。さらに吐く息がマスクを暖めるという悪循環によって、呼吸によって身体を冷やす効果が圧倒的に落ちてしまうのだ。

「コロナ対策にマスクは必須ですが、そのマスクによって体温が上がって、熱中症になるリスクが高まるのも確か。今年の夏は、コロナ対策と熱中症対策、この両方をきっちりやらないと乗り切れないと言ってもいいでしょう」

 もっとも、マスクをするとで顔の表面温度は確かに上がるとはいえ、そのために冷房を使ったりこまめに水分を取る人が増えれば、熱中症になる人も増えない可能性もあると三宅医師は補足する。そもそも、このコロナ禍において、常時マスクをつけていなければいけない、と思い込むのも間違っているというのだ。

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