交通事故は10~12月に急増 「暗いと見えづらい」に潜む病気

写真はイメージ

「これを悪性腫瘍随伴神経症と呼び、このなかで網膜視細胞の障害を呈するものをがん関連網膜症(CAR)といいます。CARを引き起こす原発がんは小細胞肺がんが最も多く、次いで消化器系および婦人科系のがんが多いといわれています。CARは網膜色素変性症によく似た症状、すなわち杆体視細胞障害に基づく視感度の低下、視野狭窄などの症状があります。また、原発巣のがんが発見される前に網膜症症状を呈することから、がんの発見につながる可能性もあります。私も大学にいたころ胸腺腫瘍で同じような例を経験したことがあります」

 これからの季節、ドライバーは速度に注意して夕刻はライトを早めに点灯し、安全運転に努めること。ドライバーからは見えづらいことを意識して歩行者や自転車利用者は目立つ色の衣服を着て靴や衣服、カバンなどに反射材やライトを付けて運転者から発見されやすくすることが大切だ。なにより、暗いところで「見えづらさ」を感じたら早めに眼科医に診てもらうことだ。思わぬ原因が見つかるかもしれない。

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