コロナ第2波に打ち勝つ最新知識

死亡者数に占める割合はインフル以下だが…元気な高齢者が危ない

50代以上は急激に致死率が上がる(C)日刊ゲンダイ

■ルールを守って活動再開を

 もちろん感染機会の多い人は感染リスクが高い。

「ですから今後、最も注意が必要なのは、持病がありながらも元気に働く60代以上なのです」

 それでも、マスク、手洗いを徹底し、生活様式と飲食に注意していれば感染リスクを下げられる。このことは、この8カ月間が証明している。

「日本は欧米に比べるとPCR検査制限など感染予防対策が場当たり的であったのに感染拡散を抑えることができたのは、日本人のほぼ全員が正確なマスク着用と手洗い、不要不急な外出の回避を徹底したおかげだと思います。個人的なロックダウンのようなものです。逆に欧米やロシアでは、いくら政府が飲食や活動の制限をしても、一部の人たちがマスクもせず大人数のパーティーなどを行っていると友人の医師たちが嘆いていました」

 ちなみに無軌道な新型コロナ対策の最たるものが米国で、マスク着用を徹底したイタリアでは一時、日本並みに感染者数を減らせている。

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