新型コロナは血液型O型が感染も重症化もしにくい 最新発表

A型、AB型が新型コロナ感染の重症化要因(C)日刊ゲンダイ

 血液型によって感染症の罹患リスクや重症化リスクに差異があるケースはこれまでにも確認されている。たとえば、O型の人は新型コロナと同じコロナウイルスで起きる重症急性呼吸器症候群(SARS)にかかりづらく、マラリアで重症化しづらいとみられている。

 なぜ、О型は新型コロナに感染しにくく、重症化しにくいのか?

「新型コロナウイルス感染症は呼吸器の病気といわれていますが、その本質は血栓症だと考えられています。実際、5月13日には日本血栓止血学会が、新型コロナによって血栓症リスクが増大するとして、警鐘を発信しています。新型コロナで生じるのはミクロな血栓で、全身の毛細血管を詰まらせるのですが、とくに肺や腎臓には毛細血管が多いため、肺炎や腎障害など目立った症状が出やすいのです。血液型との関係ですが、О型はほかの血液型に比べて血液凝固因子のひとつが薄く、血が固まりにくいことが知られています。それがO型が重症化しにくい理由のひとつなのでしょう」

 とはいえ、「血液型による差はない」とする別の研究もあり、現時点では定まった見解とは言えない。血液型はなんであれ、今後もマスク、手洗い、3密回避が必要なのは言うまでもない。

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